慚愧の心、時過ぎて・・・
ザンギといえばこのフレーズを思い出す。
善知鳥という鳥は砂地に巣をつくる。親鳥が「うとう」と鳴くと、子は「やすかた」と応える。
その習性を利用し「うとう」と響く笛を使って子を捕る、非道な猟師は地獄に落ちた。親は血の涙を流し化鳥となって猟師を襲う。
立山禅定する僧に、地獄で血の雨を浴びる猟師が妻子へ簑笠を手向けてほしいと伝言する。形見の麻衣の片袖を届けると妻子は泣く泣く簑笠を手向ける。猟師の霊が現れ我子を抱こうとするが、生前の罪により愛する者に触れることはできないのだ。懺悔の姿をみせる猟師。
地獄での苦しみは果てることがない。
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