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天鼓 てんこ

~​ Tenko ~

あらすじ

中国の老夫婦が子供を授かったとき、妻は胎内に天の鼓が降り宿る夢を見た。無事男子が生まれ、ほどなく本物の鼓が降ってきたので子供を「天鼓」と名付けた。少年天鼓が鼓を打つと素晴らしい音がする。噂を聞いた皇帝は鼓を召し上げるが、天鼓は拒絶し鼓を抱いて逃亡した。しかし遂に捕獲され、呂水(河)へ沈めて処刑されてしまう。嘆き暮らす老父王伯の元へ勅使がやって来る。誰が打っても鼓が鳴らないので父親が打ちに来いという。怒りと恐れと哀しみと愛しさと…複雑な想いで宮殿に向かう王伯。父の心に応えて鼓は鳴った。泣き伏す父の姿に皇帝も落涙した。呂水の岸で弔いの祭をすると天鼓の霊が現れ満天の星の中、鼓を打って舞い戯れるのだった。

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